『採用ピッチ資料』 大解剖
皆さんは、「採用に関わるクリエイティブ」と聞いて、どのようなものを思い浮かべますか?人事担当者の方の中には、採用サイトや、企業紹介動画などを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
もちろん、それらのクリエイティブも、現役で様々な企業の採用活動の支えになっていますが、昨今の採用市場でめきめきと頭角を現してきているクリエイティブが「採用ピッチ資料」です。
本記事では、コロナ禍以後の採用市場で大きな存在感を放っている「採用ピッチ資料」について、国内で最も多くの採用ピッチ資料を制作しているEISHINならではの視点でご紹介します。
まず、「そもそも採用ピッチ資料とは何か?」という点から解説します。
採用ピッチ資料とは、簡単に言うと「目的に応じて様々な使い方ができる会社説明資料」のことです。採用ピッチ資料の使用目的として、以下のようなものが考えられます。
・説明会開催後の応募実施率を上げたい
・求職者が持つ自社に対するイメージの解像度を上げたい
③応募までの流れが簡潔である
・内定辞退を減らしたい
・面接後に求職者に送れる資料が欲しい
・エージェントを使った採用の効果を上げたい
このように、採用手法を問わず、様々な採用課題に活用できるのが「採用ピッチ資料」です。
では、そのような採用課題に対して、どのように採用ピッチ資料が活用できるのかという例を、以下に挙げてみましょう。
・会社説明資料として制作する
・エージェントの会社理解度を上げ、自社に紹介してもらいやすくするための資料として制作する
・複数職種の募集で、職種ごとに特化した説明資料として制作する
・オファーレターに添付する資料として制作する
一例として、当社が担当した事例をご紹介します。
「せっかく内定を出しても内定辞退率が高い」という課題の解決のため、「内定通知メールに添付する会社説明資料」として採用ピッチ資料を制作致しました。それにより、内定者の入社後の不安を減らすとともに、求人媒体に掲載しているよりももっと詳しい情報をコンパクトに与えることができ、、内定→内定承諾への転換率を向上させることができました。
このように、採用の各フェーズごとに、自社独自の活用方法を見つけられるのが、採用ピッチ資料なのです。

そうか。採用ピッチ資料は、1つ作ればどんなところにでも活用できることが強みなんだね。
冒頭でもお伝えしたように、特にコロナ禍以後、採用ピッチ資料を導入する企業がどんどん増加しています。ここからは、なぜ採用ピッチ資料が流行したのかをご紹介していきます。
採用ピッチ資料の流行には、大きく分けて以下の3つの理由があります。
①求職活動のモバイル化
②情報のコンパクトさ
③制作方法
それでは、これら3つの理由について、詳しく解説していきます。
今日では、インターネットサービスを利用する際、PCよりもスマートフォンを使用することが主流となっています。それは、求職活動・転職活動においても例外ではありません。
最近では、PC、携帯電話、タブレットなどのデバイスのなかで、どの年代をみてもスマートフォンからのインターネット利用が最も多くなっています。(※1)
(※1)商品の購入に利用するデバイスはパソコンからスマートフォンにシフト~ニールセン 消費者のマルチスクリーンの利用状況を発表~(ニールセン デジタル株式会社)
40代以下では80%以上、50代でも70%以上がインターネット利用にスマートフォンを使用し、60代でもスマートフォンの利用率は55%と、5%ほどPCを上回っています。
またインターネット利用者全体のうち、インターネット利用の際に使用するデバイスが「スマートフォンのみ」のユーザーが54%であるのに対して、「PCのみ」のユーザーは3%しかいないという調査結果もあります。(※2)
(※2)〈調査報告〉インターネットの利用環境 定点調査(2019年上期)(LINE調べ)
求職や転職においても、PC版よりもスマートフォン版の求人情報サイトの利用率が高く、求人情報アプリを合わせると、全体の6割近くをスマートフォンによる求職活動が占めています。(※3)
(※3)求職者の動向・意識調査2019 基本報告書(ジョブズリサーチセンター)
このように、採用市場でも、日々モバイル化が進んでいるのが現状です。
この採用市場のモバイル化により、求職活動をスマホだけで完結させる求職者が多くなっています。
そのため、パケットを多く使用する動画や、「ながら視聴」がしにくいスマホでわざわざ採用サイトに遷移させるより、採用ピッチ資料は手軽に情報収集の手段として活用できるため、離脱が起こりにくいのです。
これは求職者の視点でのメリットですが、採用ピッチ資料の大きな特長でもある「情報のコンパクトさ」が採用ピッチ資料流行の大きな理由のひとつです。
現代の求職活動では、求職者自身がインターネット上でさまざまな情報を調べられるようになっています。その便利さの反面、欲しい情報が集約されている場所がなかなか見つけられないという弊害が起きてしまっていることも少なくありません。
そのため、『これさえ見ればOK』という資料としても、採用ピッチ資料はその真価を発揮します。
また採用ピッチ資料はスライド式の資料であるため、求人媒体に掲載するような、文字が主体の求人原稿よりも、デザイン次第で伝えられる情報が大きく増加します。
会社の雰囲気をテーマカラーを用いて伝えたり、実際の職場の風景写真を多く使用してイメージを掴みやすくするなど、様々な情報を求職者に伝えることができます。
他にも、動画との明確な差異として、「自分のペースで情報を収集できる」という点もあります。関心が特に高いページは読み込む・あまり自分の求職の軸に関係が無いページはさらっと目を通すなど、求職者視点で情報収集のしやすさが段違いなのです。
こちらは、採用ピッチ資料を制作する企業視点でのメリットになります。
採用ピッチ資料は、多くの場合スライド形式の資料として制作されるものです。そのため、「情報の修正が容易である」という大きなメリットが生じます。
特にEISHINではPowerPointを用いて製作を行うため、専門的なソフトウェアを扱うスキルや知識が無くても、納品された後から、ご依頼いただいた企業様が自社内で修正することができるようになっています。
動画やサイトは、例えば「映っている社員が退職してしまった」「掲載している雇用に関する情報が変更された」というような場合、1から再撮影したり、コーディングのスキルを持つ人間が調整する必要があります。そのため、納品された後に何かがあっても、対応や反映が遅くなってしまったり、大きな費用が発生するケースがほとんどです。
しかし、採用ピッチ資料では、ある程度PowerPointを扱えれば、殆どの場合自社内でも修正が可能であるため、情報の即時反映や、予算の新たな発生を防ぐことがしやすくなるのです。

確かに、PowerPointで写真を差し替えるだけなら私でもできるかも…!
これら3つの項目が、採用ピッチ資料が流行してきている大きな理由になります。
先述の通り、採用ピッチ資料の活用方法は、目的によって大きく異なります。
そのため、今回ご紹介するものはあくまで一例となりますが、採用の各段階での活用方法のアイデアをいくつかご紹介します。
・応募数が少なく、「求人媒体の原稿をクリックしてくれた人に、実際に応募してもらいたい」というケース
まず、企業の雰囲気や社員の実際の1日のスケジュールなど、「求職者が求めている情報ではあるけれど、求人原稿に書くと文字数が増えすぎてしまう項目」を考えます。そういった項目を、写真やイラストを活用してより視覚的に、より興味深く伝えられる採用ピッチ資料を制作します。
【作例】
株式会社フレスカ 様
株式会社倉敷珈琲 様
このように、文字情報では長くなってしまう情報も、採用ピッチ資料ならばメリットの1つとして見せることが可能になりますし、視覚的なイメージも合わせて伝えることができます。
・面接実施率が低く、「応募してくれた求職者とより確実に面接したい」というケース
面接官の紹介や面接で予定している質問項目や、求人原稿に載せきれない福利厚生や給与の詳細など、面接に対して求職者が抱えがちな不安を解消することにフォーカスした採用ピッチ資料を制作します。
【作例】
株式会社ワールドインテック 様

詳しく知りたかったことも分かったし、これがあれば、面接のプレッシャーが下がりそう。
・内定者からの辞退率が高く、「内定承諾をより確実にしてもらいたい」というケース
入社後に任せる予定の業務概要や、研修担当社員・同じチームになる社員からのメッセージなど、環境への不安やイメージの補強にフォーカスした採用ピッチ資料を制作します。
【作例】
株式会社ビーネックスソリューションズ 様
ニュートラル株式会社 様
(送付する求職者ごとにテキストを編集してご活用いただいています。)
求職者が、いざ働き始めたらイメージが異なると感じる、という状況の予防にも効果的に使うことができるでしょう。
ここからは、EISHINで実際に採用ピッチ資料を制作する際の流れについてご紹介します。
①キックオフ
まず採用課題の定義づけを行います。採用ピッチ資料を制作する目的や、採用ターゲットのペルソナ設計などを行います。
②構成
資料の構成を考えるフェーズです。採用ピッチ資料の流れを考えたり、レイアウトを考えたり、デザインの下地を考えます。ご依頼主様とミーティングを重ね、よりご依頼主様の意図に沿った採用ピッチ資料を制作できるよう、すり合わせを行っています。
③デザイン
ご依頼主様と作り上げたコンセプトに合わせて、実際に資料を制作していきます。キックオフから完成まで、ページ数にもよりますが、およそ4ヶ月~6ヶ月ほどの期間をかけるケースが多いです。
・採用課題の定義付け
母集団形成、ミスマッチを防ぐ、技術系採用の強化など、どんな採用課題を解決したいのかを明確に定義します。この上流部分がズレてしまうと、結果に大きな差が生まれるため、最も大切と言える作業です。
・企業の強みと候補者が知りたい点をすり合わせる
独りよがりなクリエイティブになってしまわないように、企業が伝えたいポイントと候補者が知りたい点を双方しっかり踏まえながら作成していきます。
・全てを伝えきると思わないこと
採用ピッチ資料ひとつで0〜10まで説明しようと思うと、情報過多になり、伝えたいポイントが伝わらないケースも少なくありません。採用ピッチ資料は枚数が多すぎても途中離脱が増えてしまうため、伝えたいポイントに絞って資料を作成することが大切です。

採用ピッチ資料は、情報を対象に合わせて絞ってまとめているからこそ、求職者に伝わりやすいものが作成できているんだね。
EISHINでは、採用ピッチ資料の制作だけでなく、採用ピッチ資料を活用した採用データの分析まで行っております。
EISHINの採用ピッチ資料は、「GOOD FOR JOB」を活用することで、ページごとに細かくデータ収集を行い、どこよりも詳細な採用ピッチ資料の効果分析が可能です。
クリエイティブは作って終わりではなく、作ってからがスタートです。EISHINでは、ユーザーに評価されるものになって初めて「良いクリエイティブ」になり得ると考えているため、6か月間の分析・運用サポートを行っています。
またEISHINの採用ピッチ資料は、活用手法ごとの個別URL設定だけでなく、採用サイト用やスカウトメール用など、採用ピッチ資料の利用用途に応じて個別のURL発行も可能になっています。
これにより、たとえばA社とB社の2社のスカウトエージェントを活用している場合、A社とB社それぞれの企業に渡す採用ピッチ資料のURLを変えておくことで、「A社経由では全然採用ピッチ資料を見てもらえていないな」などの媒体・手法ごとの効果分析や、エージェントコントロールへの活用も可能になります。
このようにして、数多くの採用ピッチ資料の制作・運用を行っているEISHINだからこそできる、精度の高い効果分析を行う体制が整っています。
採用ピッチ資料を活用して採用を成功に導きたい企業様は、ぜひお問い合わせください。
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