応募される採用ページの条件とは?スマホ最適化でCVRを劇的に変えるUI/UX改善ガイド
■採用活動は「モバイルファースト」が新常識!
採用ページや求人情報を閲覧する求職者の主要なデバイスはスマートフォンであるということは、もはや業界の常識になりつつあります。
実際に、ディップ株式会社が2023年に発表した「バイトル」利用者のデバイスデータでは、約92%のユーザーがスマホで求人を閲覧・応募していることが明らかになっています。また、Indeedやマイナビバイトといった大手求人媒体も、モバイル経由の応募割合が8割を超えるとされています【出典:各社媒体データ、ユーザー動向レポート】。

このように、求職者の行動の中心がスマートフォンに移行している中で、採用ページや求人LPも当然「スマホ前提の設計」が求められます。
■「表示されていればOK」では通用しない時代
一方で、「レスポンシブ対応されている=スマホ最適化されている」と誤認されているケースも少なくありません。
事実、スマホ対応はしているものの、以下のようなUX上の課題が多くの採用ページで発生しています。
スマホ閲覧時のユーザーは、スキマ時間や通勤中など「ながら見」環境にあることが多く、情報収集の“忍耐力”は非常に低いことが特長です。
したがって、「見やすく、操作しやすく、伝わりやすい」構成でなければ、離脱され、応募につながる前に機会損失となるのです。
■スマホUX改善は「最もローコストで効果が出る」改善施策
広告出稿、求人媒体の掲載、採用管理ツールの導入など、採用に関わる施策の多くは中長期的な予算と体制が必要です。
その点、スマホUX改善は、
という点で、最も「早く」「安く」「再現性高く」改善できるアプローチのひとつです。
実際に、弊社支援先の中でも、ファーストビューの構成・CTAボタンの位置を見直しただけで、スマホ応募率が1.6倍に改善したケースもあります(同一求人、同一広告配信条件下)。
先述の通り、約92%のユーザーがスマホで求人を閲覧・応募している現代において、『昔作ったPC向けサイトをそのまま使っている』などの状況は、非常に危機的であると言えます。

ただサイトがあるだけの状態では、勝てない市場になってきているんだね。
■目的が違えば、設計も異なる
スマホUX改善というテーマにおいて、「どのページを対象にするのか」を明確にすることがとても重要です。
多くの企業が混同しがちですが、採用サイト/求人LP/HP内採用ページは、それぞれ目的も構造も異なります。
★採用サイト
目的:企業文化、職場の雰囲気、制度・キャリアの説明など、ブランド訴求・理解促進
スマホUXで重視すべき点:セクション間の回遊性、職種別導線、読みやすさ(視認性)
企業視点では、採用サイトは「じっくり読まれる」ページに思えますが、スマホでの読了率は実は低い傾向にあります。
スマホ向けの設計であれば、情報はできるだけ階層構造にせず、縦スクロール型+リンク誘導で回遊させる設計が必要です。
★求人LP(広告誘導・キャンペーン用)
目的:即時応募・説明会予約など、コンバージョン特化型
スマホUXで重視すべき点:ファーストビュー、CTAの視認性、フォームの最短動線
LPは“ゴールに導くためのページ”なので、途中で迷わせない設計=最短導線設計が最優先になります。
特にスマホでは、最初に表示されるファーストビューで、求職者に“何をしてほしいか”を明示することが成功の鍵です。
★公式HP内採用ページ
目的:会社全体の信頼感や社会的信用を補完/経営理念や事業理解を提供
スマホUXで重視すべき点:表示速度、読み込み体験、導線の一貫性
採用ページが「IRページの延長線上」になっている企業も多く、文字の多さ・ページ分割・PDF掲載などがモバイル離脱の要因になりがちです。
■三者の違いを理解することが、改善成功の第一歩
多くの改善プロジェクトが失敗する原因は、目的とUX設計のミスマッチです。
たとえば、
といったケースが典型です。
「どのページを、どんな目的で使い、スマホでどう読まれるか」の理解こそが、UX最適化の出発点なのです。
スマホで採用ページを閲覧する求職者の大半は、1ページに長時間滞在してじっくり読むのではなく、“スクロールしながら雰囲気で判断”する傾向があります。
Nielsen Norman GroupのモバイルUX研究によれば、スマートフォンユーザーの注視はファーストスクリーン(最初に表示される画面)に集中しており、1〜2スクロール以降では急激に関心が薄れることが示されています。
【出典:https://www.nngroup.com/articles/scrolling-and-attention/】
このことから、情報の内容よりも「流れ」「構成」「見た目」の印象がUXに強く影響することがわかります。
■典型的な“読まれない構成”の例
❌ PC版の構成をそのまま流用

❌ ファーストビューで訴求が不明

❌ CTA(応募・説明会ボタン)の位置が下すぎる

■見られていない=もったいない情報たち
実際、多くの採用ページでは以下のような、企業側にとっては最も読んでほしい情報が、読まれないまま終わっています。
こうなってしまう原因は、「読みたくなる構成になっていない」こと。
情報の優先順位、分量、視覚表現の設計を誤ると、せっかくの魅力が伝わらないのです。

なるほど。オシャレに見えるだけじゃいけないってことか。
ここからは、採用サイトやLP、HP内採用ページの「スマホ閲覧体験」を改善するための最低限の必須チェック項目をご紹介します。


『採用ページ』は、目的ごとに「採用サイト」「求人LP」「HP内採用ページ」に大きく分類され、それぞれ異なるUX改善の優先ポイントがあります。この章では、各ページ種別ごとのスマホUX改善の着眼点を解説します。
★採用サイト
中長期的な採用ブランディングを目的とした「企業の顔」。
情報量が多く、職種別・制度別に回遊しやすい設計が求められます。

★求人LP(広告誘導型)
広告やSNSなどからの流入を受けて、その場でCV(応募・説明会予約)を獲得することを目的としたページです。
迷わせず“行動を促す”設計が鍵になります。

★HP内採用ページ
企業の公式サイト(HP)に内包された採用情報ページで、信頼形成や事業理解の補完を目的とする役割があります。
スマホ視点では、情報構造とスピード感の設計が重要になります。

■なぜ応募フォームで離脱が起きるのか?
採用ページや求人LPをしっかり作り込んでも、「応募」や「説明会予約」にたどり着く直前で多くのユーザーが離脱している現実があります。
その最大の要因が、応募フォームUIの設計不備です。
Baymard Institute(UX調査専門機関)によるEコマース領域の調査では、カート離脱の最大理由は「フォーム入力が面倒・時間がかかる」こととされています。
【※出典:Baymard Institute – Checkout UX】
採用領域でもこの傾向は同様で、スマホユーザーにとって「ほんの少しの面倒くささ」が応募中断の引き金になり得ます。
■フォーム改善の具体ポイント(スマホ視点)


フォーム改善は、手間もコストもかけずに応募率(CVR)を最も手軽に改善できる施策です。
逆に、ここがボトルネックになると、どれだけ良い広告やサイトを用意しても成果にはつながりません。
■応募完了後の体験も設計する
ここまでで、サイト動線やフォームの改善についてご紹介しました。
ただし、UX改善のゴールは「応募完了」ではありません。完了後のサンクスページも重要な項目です。
サンクスページ内に、以下のような『次の接点』を用意することで、歩留まりや無断辞退の防止にもつながります。
サイトの『スマホ最適化』は、デザインだけの話ではありません。
「どこに何を配置するか」「何を削るか」「どう導くか」。そのすべてが応募率=CVRに直結する重要な要素です。
EISHINはこれまでに多くの企業様の採用サイト・LP・コーポレート採用ページの改善・新規制作をサポートしてきました。
こうした実績から得たノウハウを活かし、御社の課題に応じた最適な設計や改善策をご提案します。
「うちの採用サイト、これで大丈夫なんだろうか…」
「広告は出してるけど、そもそもの導線が悪い気がする」
「スマホで見たときに“ダサい”って思われてない?」
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具体的なページ改善案や、似た課題を解決した他社事例をご紹介しながら、個別にサポート内容をご提案いたします。
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